mnkys611’s

楽しいときも悲しいときも

父と過ごす午後

10/19の午後。

腸炎の弟は昼寝をしている。


午後ワークマンに行くことにした。

父が「最近若い人にも人気らしいよ!昔みたいな作業服じゃなく今はカラフルでオシャレなのもあるんだって」と教えてくれたので。


私がワークマンに行くと言ったら父も付いて来ると言い出したので父を助手席に乗せて出かけた。


初めてワークマンに入ると驚くほど安くてそれなのに丈夫であったかい靴やジャンパーや、リュックもあって大興奮だった。

父は私のカバンや上着を持ってくれて試着も進めてくれた。

今日が初来店だったので何も買わなかったけれど、引くほど寒がりな私が今年の冬を乗り切るべく近々また訪れようと誓った。


家に帰ると父が「そういえばこの前の台風の後に片付けをしてたら爺ちゃんの履いてたブーツが出てきたんだよ。掃除すればまだ履けそうだから履いてみな」と家の裏に連れて行ってくれた。


父方の祖父は庭師をしていた。

近くのお金持ちな地区は一帯が祖父のお客さんで、腕の良い庭師だった。

自分の技術一本でお得意さんを作って仕事をしていた祖父は小さい子供だった私から見ても自慢の祖父だった。


祖父は顔立ちがハンサムで小柄だけれどスリムで、休みの日はお洒落なじいちゃんだった。

体が小柄なのもあって靴のサイズは24cm。靴や時計など女性物を身につけていることも多かった。

最近流行ってるユニセックスコーディネートを祖父ははるか昔から取り入れていたのかも…??


祖父の靴のサイズが24cmで私と同じだったことから父が見つけた靴を見せてくれることになったのだ。


2足の黒いブーツ。

どちらも低めでやや太めのヒールが付いている。

しばらく放って置かれていたので埃まみれでどうしたものかと思ったけれど、固く絞った雑巾と乾いた布でかるーく掃除をしただけで驚くほどカッコいいブーツに生まれ変わった。


1つは皮のブーツで甲にシンプルなデザインが施してあるもの、もう1つは寒い日に履く中がモコモコしたブーツ。どちらも履いてみるとより一層素敵だった。

気に入ったので2足とも私のものに。


あったかくて良い物に出会えた何とも良い偶然続きの1日だった。


それから父と2人きりで出かけたり一緒に過ごす休日が久しぶりでとても嬉しかった。


私が小学生の時は弟が母の送迎で剣道に行っていた土曜日の午後と、私のピアノの送迎の時間はいつも父と2人で過ごしていたので。


母も父も両方好きだが小さい頃の私は母に怒られてばかりでお父さん子だったから今も父が好きなのだ。


久しぶりの平日2連休は本当に良い休日だった。

これから結婚をして家を出ると両親と過ごせる時間は減ってしまうけれど、これからも家族を大切にして一緒に過ごす時間を作っていきたいと思う。